この記事の結論

  • 市区町村の窓口では、英語の戸籍謄本は発行してもらえません。戸籍は日本語で書くことが前提とされているためです(政府の答弁書による)。
  • 英語の戸籍謄本が必要なときは、日本語の戸籍謄本を英訳して提出します。
  • 提出先によっては、英訳に公証人の認証やアポスティーユまで求められます。何が必要かは、提出先の案内で確認しましょう。
  • 当事務所の料金の目安:英訳のみ5,500円〜、英訳+公証人認証+アポスティーユ35,600円〜(いずれも送料別)。

戸籍謄本は英語で発行してもらえない

海外の役所や学校、ビザの申請先から「英語の戸籍謄本を出してください」と言われ、役所で英語版をもらえないか調べている方も多いと思います。

結論から言うと、市区町村の窓口で、英語で書かれた戸籍謄本を発行してもらうことはできません。

この点について、政府は令和5年6月9日の答弁書で、戸籍は記載事項の表記に日本語を用いることを当然の前提としており、戸籍法には「英文による戸籍抄本の交付」に関する規定がない、と説明しています。また、法務省として戸籍謄本を多言語に翻訳することや、日本語以外の言語で表記することは検討していない、としています。

出典:衆議院「戸籍謄本等の交付にあたり使用する言語に関する質問に対する答弁書」(令和5年6月9日)

一部の市区町村では、本人が作成した英訳に「英訳であることを証明する」旨の証明を出している例もあります。実施しているかどうかは市区町村によって異なり、変わることもあるため、証明書を取得する役所にお問い合わせください。

まず提出先に確認すること

「英語の戸籍謄本」と言っても、提出先が求めているものはさまざまです。用意するものが変わるので、まず提出先の案内を確認しましょう。

提出先の求め用意するもの
英訳があればよい日本語の戸籍謄本+英訳
翻訳者の証明が必要日本語の戸籍謄本+英訳+翻訳証明書(翻訳者の署名入り)
公証(Notarization)が必要英訳と翻訳者の宣言書に、公証人の認証を受ける
アポスティーユが必要公証人の認証のあと、法務局の押印証明と外務省のアポスティーユを受ける

注意したいのは、日本語の戸籍謄本は公文書でも、その英訳は私文書として扱われることです。そのため、英訳にアポスティーユを付けたい場合は、外務省に直接申請することはできず、先に公証役場で公証人の認証を受ける必要があります。詳しくは、下記の記事【図解】公文書の翻訳文はアポスティーユの対象外?をご覧ください。

英語の戸籍謄本を用意する3つの方法

方法1:自分で英訳する

提出先が「英訳があればよい」としている場合は、自分で英訳して提出できることもあります。自分で訳すときは、次の点に注意してください。

  • 氏名のローマ字は、パスポートの表記とそろえる
  • 令和・平成などの和暦は、西暦に直す
  • 本籍・続柄・身分事項(出生・婚姻など)を、省略せずにすべて訳す
  • 同じ言葉は、最初から最後まで同じ訳語で統一する

ただし、提出先によっては、本人や家族が作った英訳を受け付けず、第三者の翻訳や翻訳証明を求めることがあります。また、公証人の認証を受ける場合も、翻訳者が「正しく翻訳した」と宣言する書面(宣言書)が必要です。自分で訳す前に、提出先の条件を確認しておきましょう。

方法2:翻訳を専門家に依頼する

英訳と翻訳証明書があればよい場合は、翻訳だけを依頼する方法がいちばん手軽です。当事務所では、行政書士が戸籍謄本の体裁に合わせて英訳し、翻訳証明書を付けてお渡しします。

  • 1枚目(A4)5,500円、2枚目以降1枚4,500円(税込、別途送料)
  • 枚数はご依頼全体で数えます

詳しくは、下記のリンクから戸籍謄本の英訳サービスをご覧ください。

方法3:英訳+公証人認証+アポスティーユまで専門家に依頼する

提出先から公証やアポスティーユを求められた場合は、英訳から認証まで専門家にまとめて依頼するのが便利です。

当事務所では、英訳の作成、宣言書の作成、公証役場での認証、アポスティーユの取得まで一括で対応します。料金については下記のとおりです。

ご依頼の内容合計(税込・別途送料)
戸籍謄本1通(1枚)を英訳して、公証人認証+アポスティーユ35,600円(報酬17,600円+英訳5,500円+公証役場12,500円)
戸籍謄本2通(各1枚)を英訳して、同じ日に公証人認証+アポスティーユ58,100円(報酬23,100円+英訳10,000円+公証役場25,000円)

提出期限が迫っている場合は、特急対応(+16,500円、英訳ありなら書類をお預かりしてから5営業日以内に発送)もあります。

ご要望に合わせて対応いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

無料で見積り

よくあるご質問

Q. 戸籍抄本(個人事項証明書)も英語では発行されませんか?

はい、戸籍抄本も同じです。日本語の戸籍抄本を取得して、英訳を用意してください。

Q. 除籍謄本の英訳を依頼することはできますか?

はい。当事務所では除籍謄本の英訳も行っております。コンピュータ化された後の横書きの戸籍(A4サイズ縦)であれば、除籍謄本も同じ料金で英訳いたします。それより前の形式の戸籍(改製原戸籍等)は、お問い合わせください。

Q. 英訳を付けた戸籍謄本に、外務省でそのままアポスティーユを付けてもらえますか?

できません。公文書に翻訳を付けると私文書として扱われるため、先に公証役場で公証人の認証を受ける必要があります。英訳ではなく日本語の戸籍謄本そのものにアポスティーユを付ける場合は、外務省に直接申請できます(当事務所のプランA:11,000円〜)。

Q. 何が必要か分からない場合はどうすればいいですか?

まずは提出先からの案内(メールや書類)をお送りください。英訳だけでよいのか、認証やアポスティーユまで必要なのかを確認して、お見積りをご案内します。

戸籍謄本の英訳サービスのご案内

行政書士が戸籍謄本の体裁に合わせて英訳し、翻訳証明書を付けてお渡しします。英訳1枚目5,500円〜。公証人の認証・アポスティーユまでまとめてご依頼いただくこともできます。

英訳サービスの詳細を見る →