相続が発生した際に、まず必要となる作業は戸籍謄本を集めることから始まります。
亡くなった方の出生から死亡まで、連続した戸籍謄本を集めることで、相続人が確定します。この戸籍収集作業をしないとほとんどの相続手続きをすすめることができません。
また、亡くなった方(被相続人)の戸籍謄本のほかに、すべての相続人の戸籍謄本も必要となります。戸籍謄本は本籍のある市役所で取得することができます。
戸籍謄本というと1枚の書類を取得すればよいのかと思いがちですが、相続の際に必要となる戸籍謄本は生まれた時から亡くなるまでの連続した戸籍謄本ですから、1枚では終わりません。
引っ越しなどで転籍していればその分取得しなくてはならない戸籍謄本の数は増えますし、転籍していない方でも、法律の改正によって戸籍謄本の形式が何回か変わっているので、複数の戸籍謄本を集める必要があります。
相続時に必要となる戸籍謄本とは?
相続で必要となる戸籍謄本は下記のとおりです。戸籍謄本のほかに住所確認書類として住民票の除票または戸籍の附票を取ることも多いです。
- 被相続人(亡くなられた方)の出生から死亡までの全戸籍(除籍謄本、改正原戸籍を含む)
- 相続人の現在戸籍
- 被相続人の住民票または戸籍の附票
- 相続人の住民票または戸籍の附票
相続の戸籍謄本を集めるのが大変な理由
戸籍謄本を集めるだけなら、簡単そうだからご自分でやられる方も多いと思いますが、多くの方がやってみたけど大変で誰かにお願いしたいという方が多いです。
お仕事が忙しくて日中に時間が取れない方は市役所に行くことも難しいのではないでしょうか?
仕事を休んで亡くなった時点での戸籍謄本を取得しに行ったとしても、そこで完了するわけではなく、その戸籍謄本に記載されている内容を読み取って、さらに前の戸籍謄本を取得します。そしてこれを出生が書かれた戸籍謄本が取れるまで繰り返し行います。
役所が近くにあればよいですが、引っ越したりすると市役所が遠方にあって手続きに行けないこともありますよね。郵送での書類取得もできますが、繰り返し行うのでどうしても時間がかかってしまいますし、すこし根気のいる作業です。
そして現在の戸籍謄本はデータ化されていますから、文字が読みやすいのですが、以前の戸籍は手書きでした。そして昔の戸籍になると文字が達筆すぎて何が書かれているのか読めないということもあります。また、昔の住所表記と現代の住所表記が異なっているため、役所に確認しなくてはならないこともあります。
戸籍謄本を日ごろから読み解いている方は、ほとんどいらっしゃらないと思いますので、かなり手間がかかる作業となります。
もし、相続人の中ですでに亡くなっている方がいらした場合には、その方の出生から死亡までの戸籍謄本も集める必要があります。もし兄弟が相続人だった場合で、その兄弟の中で一人亡くなっていた方がいた場合には、その方の子供がいればその子が代襲相続人となるので、その子の戸籍謄本も必要となります。
このように戸籍謄本を集める作業だけでもなかなか大変な作業となります。
令和6年3月1日から戸籍法の改正に伴い、相続人が戸籍謄本を集める際に、1つの役場で出生から死亡までの戸籍謄本を集めることができるようになります。
今まで苦労していた戸籍集めがとても楽になりますのでご安心ください。
取り寄せた戸籍謄本が読めない方などは、戸籍読み解きサービスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
相続の戸籍謄本収集の悩み 生の声
実際に相続の戸籍謄本を集めるときに悩まれていた方々のお声をご紹介します。
出生まで戸籍謄本を遡るといっても、戸籍謄本の読み取り方が分からないから、どこまで遡ればいいのか分からなくて、役所の人に何回も確認してしまった。無事に集められたから良かったけれど本当に大変だった。
明治くらいの戸籍謄本を取り寄せたが全く字が読めなかった。本当にこれが正しい戸籍謄本なのかも自分では判断できなかったので不安だった。
疎遠になっている兄弟が遠方に住んでいて、相続に非協力的だったため戸籍謄本を集められず、困っていたが、戸籍収集を代行してくれる行政書士を探して依頼した。
このほかにも戸籍集めで悩みを抱えていらっしゃる方は多くいらっしゃるようです。
行政書士などの相続に特化した業務対応をしている専門家がいるなら、そちらに戸籍集めを終えなぎしたほうが時間も有意義に使えますし、なによりストレスから解放されますので、戸籍の取り寄せ代行サービスは利用する価値は大いにあると思います。
戸籍の取得代行サービスのメリット
戸籍の取得代行サービスは、戸籍謄本の取得手続きを専門に行っている事務所や行政書士が対応してくれるサービスです。手続きに関する煩わしい作業を代行してくれます。
手続きに不安を抱えている方や忙しい方にとって大変便利なサービスです。戸籍の取得代行サービスをうまく活用することで、その後の相続手続きをスムーズに進めることができます。
迅速な対応をしてくれる
相続手続きに慣れたプロが戸籍取得を代行するので、一般の方よりもスムーズかつ迅速に手続きが進められます。市役所など関係機関とのコミュニケーションも慣れているため、戸籍がすべて揃うまで円滑に進めてくれます。
郵送でも対応可能
郵送だけで手続きが可能なサービスもあり、契約の申込み時の書類提出が郵送で完結できたり、相談も電話やZoom,メールなどで対応することも可能なサービスがありますから、忙しくて面談する時間が取れない方もおすすめです。
プロの知識だから安心
相続手続きに慣れた専門家は、いままで何人もの戸籍謄本を読み解いていますから、経験が豊富です。専門家がサポートするため、複雑な相続関係であっても、正確かつ適切な情報を提供してもらうことができます。
個人情報の守秘義務があるから安心
行政書士などの士業は守秘義務がありますから、誰にも情報を漏らすことはありませんし、個人情報を慎重に扱い、セキュリティ対策を行っている事務所がほとんどですから、安心して任せることができます。
これだけでも多くのメリットがありますよね。戸籍取得代行サービスを利用すると手続きにかかるストレスを軽減できますし、安心して相続手続きを進めることができます。
戸籍取得代行サービスの特長
戸籍取得代行サービスのメリットはいくつか紹介しましたが、戸籍取得代行サービスを利用することで、手続きにかかる時間や労力を大幅に削減することができます。他にもこんな特徴があります。
- 相続人である依頼者の代理として専門家が手続きを行うため、相続人本人が直接市役所に行かなくても良い。
- 代行サービスが関係機関とのコミュニケーションを行い、手続きの進捗状況を報告してくれる。
- 必要な書類の取り寄せや関連手続きも代行サービスが行うので、利用者は手軽に手続きができる。
戸籍取得代行サービスの流れ
一般的な戸籍取得代行の手続きは、メールや電話で申し込むことができます。ここでは一般的な戸籍取得代行サービスの流れをご紹介します。
- 戸籍取得代行サービスに依頼する
代行サービスに手続きの依頼をします。電話やメールで気軽に相談することができます。
- 必要な書類を提出
申し込みに必要となる書類を提出します。多くの場合で委任契約書や委任状を記入して返送します。
- 書類取得手続きの代行スタート
代行する専門家がご依頼者様の代理として、戸籍謄本の取得手続きを行います。関係機関との連絡も代行してくれます。
- 戸籍謄本類の納品
専門家が集めた相続に必要となる戸籍謄本類をご依頼者様に納品して完了となります。
戸籍取得代行サービスの選び方
銀行や、税理士、保険会社、司法書士、行政書士など、いろいろなところが戸籍取得代行サービスを提供しています。代行サービスを選ぶ際には、口コミや評判を参考にし、自分に合いそうな事務所や行政書士を選ぶのがおすすめです。
戸籍取得代行はすべての戸籍謄本類を集め終わるまでに、場合によっては2か月から3か月かかってしまうことがあります。進捗連絡をしっかりと取ってくれる業者を選ぶこともポイントです。
ご予算も大切ではありますが、大切な個人情報を扱うことと、長い期間のお付き合いになる可能性もあることから、問い合わせ対応や担当者の人柄など、信頼がおけるかどうか、ご依頼者様が安心して任せられるかなど、サービス全体の価値を考慮して代行してもらうところを決めることをおすすめします。
戸籍取得代行手続きにおける注意事項とポイント
戸籍の取得代行サービスを検討する際には、以下の注意事項やポイントを確認しておくと安心です。
- 手数料や費用の明確化: 代行サービスの手数料や費用体系は事前に確認しておきましょう。オプションサービスにかかる追加費用も把握しておくと良いです。
- 保証や返金制度の有無: 法定相続人でないと戸籍謄本の取得代行を依頼することができないケースが多いですので、事前に自分が代行サービスを依頼できるのか否かを確認することをおすすめします。もし相続人でないのに相続人であると偽って依頼した場合などは、途中で業務終了となる可能性があります。事前に確認しておくと良いでしょう。
- 口コミや評判の確認: 利用者の口コミや評判を確認することで、その代行業者の実績や信頼性をざっくり知ることができるかもしれませんので、口コミがあれば参考にしてみるのもおすすめです。
- 個人情報の取り扱い: 戸籍謄本というデリケートな個人情報を取得してもらうサービスですから、依頼する業者がどのように個人情報を取り扱うかを確認し、プライバシーの保護に注意しましょう。
戸籍取得代行なら、月乃行政書士事務所におまかせください!
当事務所では戸籍取得代行サービスを提供しております。全国どこからでもご依頼いただけます。お値段は業界内でもリーズナブルに設定しております。
相続人が配偶者・子の場合 | 33,000円 +書類取得にかかった実費 |
相続人が親・兄弟の場合 | 66,000円 +書類取得にかかった実費 |