葬儀が終わり息をつく間もなく相続は始まります。多くの方が故人への想いを馳せる時間もなく慌ただしく相続手続きを開始することになります。

相続をしなくてはいけないけれど、何から手を付けたらよいのか、誰に相談したらよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

相談する場所を探し、手続きをする時間を作っていくのは根気のいる作業です。お仕事をしている方は時間を割くこと自体難しいことも多いと思います。

そういった理由から相続代行サービスを利用するかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか?相続代行サービスは銀行や各士業などの専門家が提供しています。

お値段も安いものではありませんので、相談するか迷ってしまいますよね。でも相続代行サービスはメリットがたくさんあります。今回は相続代行サービスの詳細と、依頼するメリットと専門家の選び方をご紹介します。

相続手続きの代行サービスとは?具体的に解説!

相続手続きの代行サービスは、相続手続きに必要な書類を役所から相続人に代わって取得し、その後の相続手続きに必要となる遺産分割協議書を作成し、実際に銀行口座の解約手続きや不動産の相続登記などを代行し、相続税の申告までしてくれるサービスがほとんどです。

相続手続き代行サービスを利用するとほとんどの作業を代行してくれるため、相続人がやらなくてはいけないことが減り、楽に相続手続きをすすめることができます。

相続手続きと一言でいっても、いろいろな書類が必要だったり、様々な機関への届け出が必要となります。多くの相続代行サービスは、手続きのすべてを代行してくれるサービスを提供しているので、代行を依頼した所が窓口となって、手続きをすすめてくれます。

例えば、不動産の相続登記は司法書士が専門ですが、相続税の申告は税理士の専門分野です。もし遺産分割で親族内でもめごとが起きてしまった場合には弁護士が対応することになります。

1つの相続でいくつもの専門家が関わる必要がありますが、相続人がそれぞれの手続きごとに専門家を探すのはとても手間がかかります。

相続代行サービスは依頼先が窓口となって、必要な時に必要な専門家へ手続きを依頼するため、依頼者である相続人はただ代行サービスを依頼した所の指示に従っていれば、とんとんと相続手続きが進んで終えることができます。

もちろん、相続手続きのすべてを依頼したいのではなく、ここだけ誰かの助けが欲しい!という場合もありますよね。例えば遺産分割協議書だけを作成してほしいとか、銀行口座の解約手続きだけお願いしたい場合や税申告だけお願いしたいこともあると思います。

こういったスポットごとの代行サービスも提供しているところが多くあります。

相続手続きの基本的な流れ

まずは相続手続きの基本的な流れをご紹介します。

相続が発生すると、遺産分割までに行う相続手続きはたくさんあります。遺言書がある場合とない場合でもやることが少し異なります。

遺言書がある場合で、遺言執行者の指定がある場合には、遺言執行者が手続きをすすめていき、遺言の内容通りに遺産分割をしていきます。

遺言がない場合には相続人が書類を集めて、相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産分割を行います。
流れを図にしましたのでご覧ください。

相続手続きを自分で行う流れ

遺言書の有無の確認

まず、死亡届を役所に提出してから遺言書が残されているかどうか確認をします。遺言書の基本的な探し方としては、自宅や貸金庫を探すほかに、公証役場や法務局に遺言書が遺されているかを確認します。


遺言書の確認方法は下記の記事で詳しく解説しておりますので、よろしければ参考にしてください。

戸籍謄本の取得

次に法定相続人を確定するために、被相続人の戸籍謄本を出生から死亡までの連続した戸籍謄本を役所から取り寄せます。

負債の調査

戸籍謄本を集めると同時に、被相続人の遺産がどのくらいあるのかを調査します。もし借金などの負債があるようであれば、負債がどのくらいあるのかも調査し、相続放棄や限定承認をするかどうかも検討する必要があります。この期限は相続開始から3か月以内と決まっていますので、早めに調査をして方向性を決める必要があります。

相続放棄と限定承認の違いは下記の記事で詳しく解説しておりますので、よろしければ参考にしてみてください。

不動産と銀行口座の調査

不動産が遺産に含まれている場合には、役所に名寄帳と固定資産評価証明書を取得し、法務局で登記事項証明書を取得します。

銀行口座や証券会社の口座を個人が保有していた場合には、それぞれの金融機関で残高証明書を請求します。

準確定申告

故人が生前確定申告をしていた場合には、亡くなった日までの確定申告を相続人がしなくてはなりません。これを準確定申告と呼びます。
故人が生前に確定申告をしていなくても、年金以外の所得が年間20万円を超える方や、公的年金などの収入で400万円を超える方は準確定申告が必要となります。
準確定申告を怠ると追徴課税の対象となってしまうので、注意が必要です。準確定申告の期限は相続が開始してから4カ月です。

財産目録の作成

負債の調査、不動産と銀行口座の調査が終わると、遺産がどのくらいあるのかが分かります。遺産を一覧表にしたものが財産目録です。財産目録を作成することで一目で遺産が分かりますから、この後に行う遺産分割協議にとても役立ちます。

遺産分割協議

法定相続人全員で遺産分割協議を行います。すでに作成した財産目録を参考に、どの資産を誰がどのくらい引き継ぐのかを話し合います。

遺産分割協議書作成

遺産分割協議で話し合って決めた内容を書類にまとめます。遺産分割協議書には相続人全員の実印と印鑑証明書を添付して、各自が1通ずつ保持します。
遺産分割協議書は必須ではありませんが、不動産を法定相続割合以外で相続する場合には必須となります。不動産を法定相続割合で相続するというのはあまりないケースかと思いますので、不動産が遺産にある場合には遺産分割協議書は必須の書類となります。

相続税申告

相続税の申告期限は相続が開始してから10カ月以内です。それまでに誰がどのくらい相続税を払うのかを確定し、相続税申告をします。

実際の遺産分割

預貯金口座は解約をして、相続人の口座に振り込んでもらいます。不動産は名義変更をしてもらいます。すべて遺産分割協議で決めた通りの内容を実現していきます。

相続代行サービスの必要性

相続の流れを見てきましたが、実際にやることが多くて驚いた方もいらっしゃるかもしれません。上記の流れは基本的な流れですので、相続関係によってはさらに手続きが増えてしまうこともあり得ます。

こういった一連の手続きを相続人たちが自ら行っていくのはなかなか大変ですよね。仕事をしている方であればなおさらです。仕事をしていなくても、手続き自体が複雑で分かりにくく、ただでさえ大切な親族を亡くした後なのに、ストレスがかかってしまいます。

こういった方のために相続代行サービスは必要不可欠です。専門家が相続手続きを代行するので、相続人はただお任せしておけば良いだけです。もちろん相続人本人でないと取得できない書類があります。代表的な書類は印鑑証明書です。あとは遺産分割協議も相続人たちが行う必要がありますが、印鑑証明書以外の書類を取得したり、遺産分割協議書を作成してくれたりと、ほとんどの手続きを代行してくれますから、相続人の負担は本当に減ります。

相続の専門家が代行しますから、手続きはスムーズに進んでいくでしょうし、何より相続人のストレスを軽減するためにも相続代行サービスは大きなメリットがあります。

相続手続き代行サービスを使うメリット

相続手続きは複雑で時間を要するプロセスですが、代行サービスを活用することで多くのメリットがあります。

効率的に相続手続きが進められる

専門家が手続きを行ってくれるため、効率的に相続手続きをすすめることができます。
相続人の方は煩雑な手続きから解放されることで、すこしでも早く日常を取り戻すことができます。また、相続の専門家が行うことで、ミスを極力防ぐことができます。

期限に間に合うようにサポートをしてくれる

相続手続きには期限があるものがあります。大きなものだと、相続放棄や相続税申告です。

専門家に相談した際に、どの手続きがいつまでに行わなければいけないのかなどを教えてくれます。そして手続きがスムーズに進むようにサポートしてくれます。もちろん、そもそも期限の到来が間近に迫っている場合には、断られてしまう可能性はありますが、相談には応じてくれますし、早めに依頼したのであれば期限に間に合うように手続きをすすめてもらえるでしょう。

土日しか休みが取れない忙しい方には便利

相続手続きをする際には様々な公的機関や銀行での手続きが必要となりますが、基本的に土日祝日は営業していないため、平日に時間を作って手続きをする必要があります。

1日くらいなら休暇をとれるかもしれませんが、1日ですべての相続手続きを終わらせることはできないため、不定期に平日に時間を作る必要があります。

このように忙しい方でも、相続代行サービスを利用すれば、お仕事を休む必要もありません。

相続人のストレスを軽減

相続手続きは専門家のサポートを受けることで、複雑な遺産相続手続きから解放され、専門家のアドバイスがもらえることでストレスが軽減されることと思います。

相続人の皆様は安心して相続手続きを進めることができますし、大切な方を亡くされた後、ご自身を癒す時間を確保できたり、日常生活を取り戻すきっかけともなりえます。

相続手続きをまるごとおまかせ!便利なワンストップサービス

相続手続きは各手続きごとの専門家が必要になります。前述したとおり、不動産登記であれば司法書士、税務申告であれば税理士等です。

しかし相続人自らそれぞれの専門家を探すのは大変ですよね。多くの相続手続き代行サービスは、「ワンストップサービス」を提供しています。

ワンストップサービスとは、複数の機関に手続きを行う必要があるものを、一つの窓口で完結できるようにするサービスです。
当事務所もワンストップサービスを提供しています。

当事務所の例でワンストップサービスを解説してみます。相続人であるご依頼者様が当事務所にご相談いただいた場合、当事務所が窓口となります。当事務所は行政書士事務所ですから、行政書士自ら相続登記や相続税申告することはできません。そのため、提携先の司法書士事務所や税理士事務所に該当の作業はお願いする形となります。

ご依頼者様は当事務所とのやり取りをしているだけですが、必要に応じて司法書士や税理士との面談を設けます。

ワンストップサービスは窓口を1つにすることで手続きを一貫してお願いすることができるので、ご依頼者様にとっても、分かりやすく便利なサービスだと思います。

相続手続き代行の代表的な専門家

遺産相続手続きには行政書士、弁護士、司法書士、および税理士などが代行サービスを提供しています。それぞれの専門家には以下の特徴があり、行うことができる業務内容も異なります。

行政書士

行政書士は法的な書類作成や手続きをメインに扱っています。相続手続きでは戸籍謄本の収集から遺産の調査、負債調査、遺産分割協議書の作成、手続きが複雑で時間のかかる銀行口座の解約手続きなど、相続手続き全般を対応することが可能です。

不動産の登記や相続税申告については行政書士は行うことができませんが、ほとんどの行政書士は独自の士業ネットワークを持っているため、必要な部分を司法書士や税理士にお願いしているため、行政書士が窓口となって相続業務を完結することができます。

司法書士

司法書士は主に不動産関連の手続きに強い専門家です。所有権移転登記などの不動産関連の作業をスムーズに進めます。不動産が遺産に含まれている場合には司法書士が相続登記をします。

弁護士

弁護士は法的なアドバイスや交渉、訴訟などに強みを持ちます。相続における紛争解決や法的な悩みに対応し、トラブル時のサポートが期待できます。相続人間で争いが生じそうなときには弁護士がおすすめです。

税理士

税理士は相続税に関するアドバイスや申告手続きを行います。相続に伴う税務面でのサポートが得られます。相続税の申告対象である場合には税理士に相談してみるのもおすすめです。また、相続税評価額の計算方法がわからない場合なども税理士に相談し、計算してもらうこともできます。

相続手続き代行はどこで選ぶ?ポイントと注意点

どの専門家を選ぶにしても、相続に関して知識が豊富な方を選ぶのがおすすめです。たいていどこの専門家であっても、他士業と連携をとって、相続業務にあたっています。当事務所であれば、行政書士がお客さまの窓口となり、行政書士が対応できる業務をおこないつつ、司法書士と税理士、弁護士と連携を取りながら、お客さまを必要な専門家へと取り次ぎます。

選ぶ際のポイント

予算で決める方も多いかと思います。多くの相続代行サービスは、一律で値段を表記している所は少ないと思います。相続人関係や手続きの量によって、大きく仕事量が変わるので、一律表記はせずに、面談時に見積もりを取ることが多くなっています。初回は無料相談と見積もりを行っている所がほとんどですから、気になる事務所やサービスがあればお問い合わせするのが良いですね。

次にとても重要だと感じる点が、担当者との相性です。相続手続きは契約して終わりではなく、数カ月から長くて10カ月ほどのお付き合いになります。担当者との相性が悪いと、意思の疎通ができなかったり、信頼関係を築くことができなくなってしまう可能性があります。

予算が合うかどうか、相性が良さそうかどうかなどを含め、一度面談をしてみることをおすすめします。大切な遺産の継承手続きですから、相続の代行サービスを選ぶ際には安心して任せられると思える専門家にお願いするのが一番ですね。

選ぶ際の注意点

選ぶ際に料金を基準にされる方が多いと思いますが、無料相談などを利用し、事前に見積もりを取って、その料金内でどこまでの手続きをしてくれるのかを確認しておいた方が良いです。

また、上記でご紹介したように各士業によって得意な分野や対応することができない分野が法律で決まっています。無料相談時に問い合わせるのももちろん良いですが、事前に各士業の得意分野を把握して問い合わせたほうが効率的ですので、次の項目でケース別に最適な士業をご紹介します。

誰に代行を依頼するのが最適?ケース別に解説

依頼したい手続きの主な内容に焦点を当て、複数の専門家と相談し、信頼性や費用を比較検討してから選ぶことをおすすめします。

具体的なケースをあげて、どの士業に代行をお願いするのがベストか解説していきます。

親族ともめていたり相続放棄をするなら弁護士

故人に負債がたくさんあり、相続放棄や限定承認を考えているなら、家庭裁判所に手続きをする必要があります。この場合には弁護士に依頼するのがベストです。司法書士でも相続放棄の書類作成をしている所もありますが、すべての司法書士が対応しているとは限りませんので、事前に確認する必要があります。

相続でよくあるのが、遺産分割協議がまとまらないケースです。当初から揉めそうな雰囲気であれば、第三者に交渉をしてもらったり、仲介をしてもらうことでスムーズに遺産分割が進む可能性があります。

もし弁護士に交渉してもらってもうまくまとまらない場合には遺産分割調停に進みますが、弁護士に依頼をしておけば調停の手続きも行ってもらえますから、揉めそうな場合や、遺産分割協議自体をすすめることが難しいケースは弁護士にお願いするのが最適です。

相続税の相談がしたいなら税理士

相続で気になることNo,1といっても過言ではないのが、相続税です。相続税には基礎控除額があり、法定相続人の数で基礎控除額が決まります。3,000万円+(600万円×法定相続人数)が基礎控除額です。

基礎控除額を超えてしまう方は相続税の申告が必要となりますので、税理士に相談することをおすすめしあます。もし基礎控除額を超えるかどうか不明な場合は、ご自身で判断するよりも税理士に査定をしてもらった方が無難です。

また、相続税は税理士の力量で結果が変わるといわれています。税理士に相談する場合には、相続税に特化している経験が豊富な税理士を選ぶことをおすすめします。

相続税を申告してから2,3年後くらいに税務調査が入ることがあります。大体5件に1件くらい税務調査が入るといわれています。

相続税に特化した税理士に申告書の作成を依頼すると、税務調査に入られる可能性がぐんと減りますので、税理士を選ぶ際には相続税に特化していることを確認することをおすすめします。

当事務所で提携している税理士は、相続税専門の税理士です。実績も豊富ですから安心してご相談いただけます。

不動産がたくさんあるなら司法書士

遺産に不動産が多く含まれているなら司法書士がおすすめです。どこの士業にお願いしても不動産の登記は司法書士にお願いすることになるのですが、司法書士が窓口となってすべての相続手続きを代行してくれる事務所も多くありますので、複数の不動産の登記が必要なら、司法書士にお願いするのがおすすめです。

誰に相談してよいか迷ったら行政書士

どこにお願いしたらよいか分からなくなってしまった場合には行政書士をおすすめします。前述したとおり相続手続きは各士業が連携してすべての手続きを完了させます。

行政書士は単独で相続手続きを完結することができないため、弁護士、税理士、司法書士との提携をしていたり、独自のネットワークを作って、お客様により良いサービスを提供できるよう環境を整えています。

ワンストップサービスを導入している行政書士事務所であれば、行政書士が窓口となり、お客様を各専門家へ繋いで相続業務を進めてくれます。

当事務所はワンストップサービスを提供しております!さらに相続に特化した弁護士、税理士とも連携をしておりますし、相続登記も司法書士と連携をとって行っております。お客さまへのご負担がないようにしておりますので、お気軽にご相談ください。

絶大な信用と安心感を望むなら銀行

最近は銀行でも相続手続き代行サービスを行っている所が多くあります。銀行が窓口となって、各士業に業務を依頼しているケースが多いですが、銀行の相続代行サービスを依頼するメリットは絶大な安定感と安心感があることです。

士業事務所は個人事務所であったり、法人でも小規模であることがあります。個人事務所の場合は担当者が病気になってしまった場合などに、若干不安がある方もいると思います。その点銀行は大きな組織ですから、担当者が病気になったところで代わりに手続きをすすめてくれる人が必ずいます。

その分お値段は高く、110万円からという料金設定がほとんどです。

お問い合わせが多い内容ですので、下記に銀行の相続代行サービスのメリットとデメリットをあげました。

銀行の相続手続き代行サービスのメリットと注意点

金庫

銀行でも相続手続き代行サービスを提供している所が多くあります。メガバンクといわれる大手銀行はもちろんサービスを提供していますし、地方銀行も相続代行サービスを行っている所もあります。銀行の相続代行サービスのメリットと注意点をご紹介します。

銀行の相続代行サービスの特長とメリット

士業事務所は個人事務所であることも多く、経営基盤が弱いことがデメリットです。対して銀行は経営基盤の盤石な安定があり、信頼性が高い点ですよね。そこが銀行の大きなメリットだと考えます。

銀行は各士業と提携して相続代行サービスを提供しているので、士業事務所に対応をお願いするのと同じように、専門的なアドバイスをしてくれます。

ここが士業事務所との大きな違いと言えますが、相続手続きの法的な手続きから資産管理まで包括的に管理してくれるサービスが含まれていることが多いです。また士業以外にもファイナンシャルプランナーの相談を受け付けていたり豊富なサービスが受けられるのも大きなメリットです。

相続をきっかけにご自身の財産管理や資産形成を考えている方にはおすすめです。銀行によって提供しているサービスは異なると思いますので、各金融機関に相談してみると良いですね。

銀行の相続代行サービスのデメリットと注意点

絶大な安心感と信頼間のある銀行ですが、一部デメリットもあります。1つが最低金額が高額であることです。銀行の相続代行サービスは100万円~の手数料がかかります。そして手続きも定型化されていることが多いので、個別な要望などは対応してもらえない可能性があります。対応が定型化されているという点で、柔軟性に欠ける場合があります。

銀行の相続代行サービスを選ぶ場合には、料金に注意する必要があります。各士業への報酬は別途請求となっている場合や、書類取得の実費が別途請求されるかなど、料金についてはよく確認をする必要があります。

安心して相続手続きを進めるためのポイント

色々な士業事務所や銀行、保険会社が相続手続き代行サービスを提供していますが、一番は相続人の皆さんが安心して相続手続きを行えるサポートをしてくれるところを選ぶことです。

大切な家族を失った後でもありますし、精神的な負担は極力抑えたいですよね。信頼できそうな業者があれば問い合わせをしてみることをおすすめします。

また、ご自身の相続関係のケースに合った代行サービス先を選ぶことで、円滑な相続手続きが期待できます。どこに相談するか迷ったらまずは当事務所へご相談ください。